中国上海デジタル革命 市場・企業視察③ 中国における人を大切にする経営

日本においては、元法政大学教授、「日本で一番大切にしたい会社」の著者である坂本光司氏が提唱する「人を大切にする経営」についての関心が高まってきている。坂本氏が会長である「人を大切にする経営学会」も会員数が600名を超える規模となっている。

では、中国などの海外ではどうであろうか?今回現地視察を行った、上海郊外にあるコネクターなどの製造販売を行うLANKELEC社(2003年創業 社員数200名)では、具体的に下記のような「人を大切にする経営」を実践している

・台湾や中国国内などへの社員旅行を毎年行っている。全社員に対して毎年、健康診断、誕生日プレゼントを行ってる。

 ・もし社員が病気になったときは、最大2万元(約35万円)を渡すようにしている。

 ・入社5年・10年・15年には、社員に特別なプレゼントを行うようにしている。春節(中国正月)には、抽選でIPHONEを5台プレゼントした。

・社員が会社から借金をすることもできる。例えば、マンションの購入のために、100万元(約1700万円)を借りた社員もいる。

また、このように社員のために会社がすることを明文化しており、社員のだれもが確認することができるようになっている。

・すばらしいカイゼン提案を行った社員への表彰制度も行っている。

また、今回の上海滞在中にも、天津より中国人コンサルタントが、わざわざ坂本氏を訪ねて、中国で「人を大切にする経営」を広めていきたいとの打診があった。

坂本氏のもとへは、中国から日本へ毎月20-30人くらいの中国人経営者やコンサルタントなどが話を聞きに来るそうである。日本と同様、中国でも売上、利益や株主価値を最重視した経営ではうまくいかなくなり、徐々、社員やその家族、また仕入先、顧客、社会を大事にする経営へ回帰されてきているようである。

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