コラム「学習-忘却―再学習」のサイクルの大切さ(by安部哲也) 

 EQパートナーズで提携させていただいているシンガポール国立大学ビジネススクールのプレム教授(Dr. Prem)のセミナーに参加しました。

Dr.Prem

Dr.Prem

 ビジネスパースンの学習成長には、
(1)LEARN(学習) (2)UN-LEARN(忘却) (3)RE-LEARN(再学習)
が重要とのこと。

 我々は経験を積んで特に成功を重ねると「(これは)知っている」、「(そんなことは)わかっている」という意識になってしまい、新たに学ぶことや新たなアイデアを出すことができなくなってしまいます。

 そういう意味では“UN-LEARN(忘却)”、つまり、経験・知識などを一旦忘れ、素直な心で謙虚に学ぶことが重要ではないかと思います。

 また、このことは個人だけに限らず、企業や組織にも言えることではないでしょうか。

 シンガポールを拠点に年間40~50回以上世界各国にて、講義、コンサルティングをしているプレム教授は、日本企業に対し下記のようなアドバイスをされています。

①グローバル化を一層加速させること
 日本企業は、韓国・中国・その他のアジア企業と比べ、スピードが格段に遅い。例えばカザフスタンでは、韓国人が数万人規模で滞在し市場開発する一方で、日本人はほとんど見かけない。

②ローカライズすること
 かつての日本企業は技術面・コスト面で卓越していたため、特に現地に合わせたローカライズがあまりなくとも、商品・サービスが海外で売れていたが、今は違う。他のアジア企業が急速に技術・ノウハウ面で日本企業に追いついてきて、また現地のニーズに合わせている。
 日本企業も真剣に現地にニーズを知り、ローカライズしていく必要がある。

③ブランディングを強化すること
 日本企業は欧米・アジア企業と比べ、ブランディングを軽視している傾向がある。さらにブランディング戦略を確立し、強化する必要がある。よい商品・サービスだけでは限界がある。

 我々、日本の企業も、人も、過去の成功や蓄積にとらわれずに、

LEARN(学習)・ UN-LEARN(忘却)・ RE-LEARN(再学習)を繰り返し、

さらに挑戦していく必要があるのではないでしょうか。

(EQパートナーズ 代表 安部哲也)
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