先日、某製薬会社様と打ち合わせのため、バイオポリスに行ってきました。
バイオポリスはシンガポールの西に位置するバイオメディカル分野の研究都市です。
教育省やシンガポール国立大学にも程近く、官民連携拠点としても活用されています。
バイオポリスは政府主導で計画され、建設費用は3000億円以上。
再生医療、クローン研究、癌遺伝子の解明など、将来有望な分野の研究に集中投資するための施設です。
シンガポールはあらゆる分野の優秀な人材を世界中から集めることを、国家成長戦略として明言しています。
その中でも特に力を入れているのが、バイオテクノロジー関連の科学者たちの獲得なのです。
私が訪問した日系大手製薬会社さまも、こちらにアジアの研究開発拠点を置いておられます。
バイオポリス(第一期)の建築デザイナーは世界的に有名な女性建築家、ザハ・ハディッドさん。
ハディッド女史はイラク出身。
英国をベースに世界中で活躍し、多くの建築に関する賞を受賞しています。
さすが有名建築家のデザインした近代都市。
まるで近未来に紛れ込んでしまったような感じです。
ガラスが多く使われたシルバーのビル群の間を熱帯の原色の緑が彩ります。
そんな近未来都市にもビルの片隅に、地元の人たちが好む、濃くて甘いコーヒーや紅茶、また肉まんなどを売る小さなカフェがありました。
熱帯の熱い日差しをさけて、静かに一服する人の姿がちらほら見られます。
ここでは、昔ながらのシンガポールの風景が見え隠れします。