【コラム】アントレプレナーシップとは?(by安部哲也)

ハーバード大学のアントレプレナーシップ研究の権威ハワード・スティーブンソン教授によると、
アントレプレナーシップとは、「コントロール可能な資源を超越して事業機会を追求すること」です。
事業機会とは、
(1)まったく新しい製品・サービス
(2)新しいビジネスモデル
(3)既存製品・サービスの改良、廉価版
(4)既存商品の新しい販売先の開拓 
で、これらを既存の枠にとらわれずに、違う見方で追求していくことが求められるということです。
また、通常のビジネスにおいては、事業機会の追求は、ヒト・モノ・カネ・ノウハウなどの
コントロール可能な資源を“活用して”行われますが、アントレプレナーシップにおいては、
コントロール可能な資源を“超越して”行われることになります。

例えば、2017年4月に東証マザーズに上場した旅行会社 旅工房の高山社長は、
1994年当時、債務超過だった同社を買い取り、圧倒的にヒト・モノ・カネが不足する中、
1.大手の真似をしない 2.旅行業界の常識をくつがえす 3.旅行需要を喚起する 
という事業テーマを追求しながら、事業を発展・成長させてきました。
その経過は常に順調な時ばかりではなく、アジアのサーズ、リーマンショック、東日本大震災など、
旅行業においては逆風の状況も数多くありましたが、常に事業機会を追求し、資源を最大限いかす、
もしくは超越して調達・活用することで乗り越えてきました。

アントレプレナーシップというと、「起業」をイメージする人が多いですが、企業の中においても、
上記の資源を“超越して”、事業を推進する社内アントレプレナーもいます。
1934年創業の富士フイルムが、アメリカの1906年創業の名門企業であるゼロックスを買収したのも、
資源を超越して事業機会を追求する社内アントレプレナーシップの事例と言えます。

第四次産業革命と言われる現代、このような企業規模のケースだけに限らず、部門、部署、チーム単位でも
アントレプレナーシップを発揮できる組織・人材づくりが求められると思います。

下記もご参考ください。(アントレプレナーシップに関する過去の記事)
https://eqpartnersblog.com/2014/02/01/p4r5gr-w/
(文責:EQパートナーズ株式会社 代表取締役社長・立教大学大学院ビジネススクール教授 
 安部哲也)

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