この4月より多くの企業や学校などで、新しい年度を迎えます。
新しく社会人となったり、新会社・新部門などで新しいスタートを切る方も多いと思います。
また同じ部門でも、新たなミッションや目標を持ってスタートする方も多いのではないでしょうか。
VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代と言われて久しくなります。
最近では、ディスラプション(破壊的変化)の時代と言われるようにもなってきました。
これまでのルールやしくみが破壊されて、新たなルールやしくみに様変わりすることです。
例えば自動車メーカーでは、電気自動車や自動運転技術の開発などにより、競争相手が、従来の同業他社からIT企業になってきたり、ホテルや旅館の競争相手が、Airbnbなどの民泊サービスになってきたりしています。
これらはほんの一例にすぎず、デジタル化、グローバル化などの要因により、今後は様々な産業で同様のディスラプションが起こってくることが予想されます。
「このようなディスラプションの時代には、マネジメント力、リーダーシップ力、イノベーション力の3つが求められるが、一般的に、日本企業、日本人の場合、マネジメント力は強いが、リーダーシップ力とイノベーション力が弱い」とのこと(日本コーンフェリー妹尾社長、日本能率協会セミナーにて)。
ディスラプションの時代には、リーダー、個人には、下記のようなことが求められるのではないかと考えます。
1)自社・自部門のことだけではなく、常に社外、業界外にアンテナをはり、感度を良くしておくこと(感性)
2)経営理念などの基軸を持ちつつ、外部・内部環境に応じて、柔軟に変化していくこと(柔軟性)
3)小さくすばやくスタートし、リスクテイクしながら、デジタル技術などを駆使して事業を拡大すること(スピード)
4)様々な変化や結果から、すばやく学習していくこと(アジリティ、学習力)
5)会社、業界、年代、国籍を超えたネットワークと対話をしていくこと(ネットワーク力) など
新スタートを切る皆様のますますのご活躍を心より祈念申し上げます。
(文責:EQパートナーズ株式会社 代表取締役社長・ 立教大学大学院ビジネススクール教授 安部哲也)