2018年5月6-10日に米国サンデェゴで開催されたATD2018に参加しました。
特に印象に残った内容を下記にレポートします。
〇バラック・オバマ氏 講演
1)教育の重要性
教育によって、チャンスが生まれる。
自分自身も裕福ではなかったが、教育を受けることによって、チャンスを得られえた。
2)自分自身の価値観を大切にすること
価値観が最も大切である。価値観は親の教育を含め、長い時間をかけて培われるものである。
原理原則、ぶれないこと。
3)変革するためには
①情報を(しっかり)集めること。ベストの情報を集めること。
まわりの人の意見をよく聞くこと。
②一気には変革できないので、一つ一つかみ砕いて
対応すること。時間をかけて、今あるものを、少しずつ良くしていく。
*必ずしもうまくいかないこともあるが、長い目で見ること。
4)若い人に期待を伝えて、チャレンジしてもらうこと
人はただ単に給料もらう以上のことをしたいと思っている。
5)レジリエンス(逆境力)について
自分は正しいことをしているという信念を持つこと。
周りから“できない”といわれても、落ち込まないこと。
6)テクノロジーの変化について
AIなどがすべてをくつがえしていく。かなりのストレスとなる。
いろいろな人と仲良くなる。“彼らは・・・“ではなく、”私たちは・・・“で考える。
十分、注意をしながらも楽観的に進める。パーフェクトではないが、ベターな社会へ。
7)最後に
人は皆、それぞれがより良い世界を作る責任があり、「あなたが人に親切で、人の役に立つ人であれば、きっとあなたの人生はより良い人生となる」この言葉は、彼が彼の娘にいつも言っている言葉である。
〇ケン・ブランチャード氏 (1分間マネジャー 著者)
“サーバント・リーダーシップ”の実践
Self-Served Leader or Servant Leader? 自己中心のリーダー or サーバントリーダー?
人ありき、人に仕える、人を助け導く。
1)Be humble 謙虚であること。
まず、人のことを考えること
2)Be Hungry 結果をだすために貪欲であること
3)人を理解すること、信頼すること。信頼のABCDモデル:
Able: 能力がある
Believe: 信じる
Connect: つながる
Dependable: 頼りになる
(サーバントリーダーシップ)実践のための4Hモデル
1)Heart 心・気持ち 2)Head 頭
3)Hand 実行 4)Habit 習慣化
1)Heart 心・気持ち
“ Are you here to serve or to be served?”
(あなたは、だれかに奉仕するために、ここにいるのか?
奉仕されるためにいるのか?)
・内なる声、内側からはじまる
・謙虚であること
・人のことを考える
2)Head
・弱い組織は、トップのみが決断している
・リーダー ⇒ 社員 ⇒ 顧客
3)Hand 実行
・学び続けること。ことは常に変わっていく。
・人と組織の価値を重んじる。
例)サウスウェスト航空、ノードストロームの事例。
4)Habit 習慣化
・Start your day slowly 一日をゆっくりはじめる
「今日は何を実現したいか?」
・End your day reflection 一日を内省で終わる
・気持ちの良いことがあったら、ほめたたえあう習慣をつける
“Leadership is love” (リーダーシップは”愛“である)
2018年5月10日
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科 教授
EQパートナーズ株式会社 代表取締役
安部哲也
teabe@rikkyo.ac.jp