【コラム】“第5レベルのリーダーシップ”(『ビジョナリー・カンパニー2』より)

大学院ビジネススクールでのリーダーシップ論や企業での経営幹部、
管理職研修などを担当させていただく中で、「リーダーシップに関して、
最もおすすめの本は?」と聞かれることがあります。数々の本がある中
で1冊だけを選ぶことは難しいですが、あえて挙げるとすれば、ジム・
コリンズ著『ビジョナリー・カンパニー 2 ー飛躍の法則』をおすすめ
しています。

ビジョナリーカンパニー2

 

同書ではビジョナリー・カンパニー(ジム・コリンズ氏の定義では、
15年間、市場平均の3倍以上の飛躍を遂げた企業)を創るためには、
“第5レベルのリーダーシップ”が不可欠であると分析しています。

ビジネスパースンは通常、第1レベル(有能な個人)から第2レベル
(組織に貢献する個人)、さらに第3レベル(有能な管理者)、第4
レベル(有能な強いリーダー いわゆるカリスマリーダー)と成長して
いきます。
当初、著者のジム・コリンズ氏たちは、第4レベルのリーダーを最上位
と想定していましたが、更にビジョナリー・カンパニーを創るには「職業
人としての不屈の精神(強さ)と人間としての謙虚さの双方を備えた第5
レベルのリーダーシップ」があることを発見しました。

第5レベルのリーダーシップの例えとして「窓と鏡」の話が出てきます。
「成功した時は窓(外)を見て、部下、同僚、関係者などに感謝する。
失敗した時は、鏡(自分)を見て、反省、改善する」というものです。

以前、米国でジム・コリンズ氏の講演を聞いた際に、“第5レベルの
リーダーシップ”を身につけるためには、「信頼できるメンター(相談
相手)を持ち、相談することが一番である」と語っていました。
ジム・コリンズ氏自身は、“マネジメントの父”と言われたピーター・
ドラッカー氏をメンターとして、自分の将来の進路などについて相談し
アドバイスを得ていました。このように信頼できるメンターにオープン
に打ち明け、相談していくことによって、謙虚に自己を振り返り、職業
人としての強さにつながるアドバイスを得ていたということです。

成功し続けていたリーダーが、成功を過信してしまったり、次第に人
の話を聞かなくなったり、顧客や市場を見なくなったりして、失敗して
いくケースも見られます。

一般的に人は、成功し続けるととかく傲慢になり、逆に失敗し続ける
と自信を失い強さがなくなってしまうものですが、そうならないように
“強さと謙虚さ”を兼ね備えたリーダーを目指していきたいものです。

(EQパートナーズ株式会社 代表取締役・立教大学院兼任講師 安部哲也)

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