【コラム】新しいマネジメントの形

 2016年 1月1日の日本経済新聞に、企業経営者の新年の展望に関するコメントが掲載されていましたが、
その中でセブン&アイ・ホールディングス鈴木敏文氏の
「過去の延長線上の発想では生き残れない」という言葉が、印象に残りました。
  
 経営やビジネスにおいても過去の延長線上ではない新しいマネジメントの形が必要となってきているように思います。

 「コア・コンピタンス経営」で有名なロンドンビジネススクール客員教授ゲイリー・ハメル氏の著書
『経営は何をすべきか(What matters now)』(日本語版はダイヤモンド社より発行)が
ひとつのヒントとなるのではないかと思います。
 ハメル氏は、「“いつもどおりのマネジメント”などというぬるま湯から抜け出さなくてはならない」とした上で、
企業・組織が今後生き残るための5つの課題を次のように述べています。
 1)いま(企業)理念が重要である:理念がかつてなく重要となってきた
 2)いまイノベーションが重要である:イノベーションを日常業務とする
 3)いま適応力が重要である:変化への適応力がカギとなる
 4)いま情熱が重要である:情熱が最高の能力である
 5)いまイデオロギーが重要である:従来のマネジメント手法を見直す必要がある
  
 企業ケースとしては、“正式な肩書・階層が存在しない”米国の「ゴアテックス」のメーカーであるゴア社、
“従業員第一・顧客第二”のマネジメントを徹底するインドの大手IT企業HCL社などが挙げられています。

 また、企業・組織で働く人の能力を
 レベル1=従順さ、レベル2=勤勉、レベル3=専門性、レベル4=主体性、レベル5=創造性、レベル6=情熱  として、
“情熱”を能力の最上位に位置付けています。
 
 弊社も微力ではありますが、“情熱”あふれ、“イノベーション”や“適応力”を生み出す日本の企業・組織づくりに向けた教育事業に邁進してまいりたいと存じます。
 2016年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 参考:『経営は何をすべきか』 http://www.amazon.co.jp/dp/4478015694

(記:EQパートナーズ株式会社 代表・立教大学大学院 兼任講師 安部哲也)

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