【コラム】ドラッカーと日本画について

千葉市美術館で開催中の「ドラッカー・コレクション 珠玉の水墨画
『マネジメントの父』が愛した日本の美」を見てきました。ドラッカー氏
が生前集めた100点を超える日本の水墨画・文人画などは、実に素晴らし
いものでした。

ドラッカー氏は、たまたま雨宿りのために入った美術館で日本画を見て
そのファンになったそうです。それ以降、来日のたびに水墨画を中心に探
し集めるようになったそうで、日本の古美術を心から愛していました。彼
が「(ビジネスの中で)正気を取り戻し、世界への視野を正すために、私
は日本画を見る。」と語った言葉にも日本画への心酔ぶりがうかがえます。

またドラッカー氏は「日本画家は空間を見る。先に線を見ることはしな
い。これが日本の美意識である。」と語っており、この感覚は彼の経営哲
学にも通じていたようです。
ビジネスにおいて“部分的な論理・分析は正しいが、全体としては間違
っている”という状態に陥ることがあります。これは、分析しすぎて部分
最適を追及しすぎるあまりに、全体が見えなくなってしまっているわけで、
先の言葉を借りると、“線ばかりを見て、空間が見えていない”という、
日本画家とは対極のものの見方と言えるでしょう。

ピーター・ドラッカー氏のように、
(1)本当に心から熱中できる趣味を持つこと
(2)部分的・論理的に考えるだけではなく、見て、聞いて、感じて、全体像・
本質を見る力を身につける
ということも重要なことだと思います。

ドラッカー・コレクション展は、6月28日(日)まで開催されています。
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2015/0519/0519.html
「マネジメントの父」の哲学や人となりに美術を通じて触れることができる
貴重な展覧会として、おすすめします。

(EQパートナーズ 代表  安部 哲也)

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